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九谷五彩の鳥と松竹梅

石川県の美しい伝統工芸 九谷焼を食のお供に

お箸、フォーク、ナイフ、スプーンなどを置くことができます。松と梅の絵、竹の形に造られた土台に鳥がいるデザインです。寒さに強い植物「松・竹・梅」の組み合わせは、日本で古来より祝い事のシンボルとして親しまれています。

九谷焼の魅力を感じさせる「上絵付け」

九谷焼の魅力のひとつ「九谷五彩」と言われる「緑・黄・紫・赤・紺青」の五色を用いた「上絵付け」がされています。 上絵付けとは本焼きした陶磁器に模様を手描きし、その上に釉薬をかけて再度焼く技法で、有田焼などにも使われています。

九谷焼の歴史

九谷焼は日本の江戸時代、九谷村（現在の石川県加賀市）で良質の陶石が発見されたのを機に、加賀支藩・大聖寺藩初代藩主、前田利治の元で作られ始めたとされています。藩士の後藤才次郎を佐賀県有田町へ技能の習得に赴かせ、1655年頃から藩の殖産政策として始められました。

全長34mの窯で作られた九谷焼は1705年に一度廃絶、約100年後の1807年に京都の名工 青木木米が呼ばれたことをきっかけに、多くの窯が開かれて再興していきました。

その後も多くの作家が様々な作風を生み出し、欧米を中心に海外へも輸出され、1873年のウィーン万国博覧会に出品されました。
多くの人の尽力により、現在に伝統が受け継がれています。