ALEXCIOUS

様々な車を題材に浮世絵版画と同じ手法で木版をおこし、多版多色刷りで仕上げた現代版浮世絵版画

音丸木版画も江戸期の手法を踏襲し、色の数だけ版を彫り、各版ごとに色をおき、一枚の紙に摺り合せて仕上げるという江戸時代と変わらぬ丁寧な仕事をしています。20世紀の世相や文化を象徴する「自動車」や「飛行機」などを題材として取り上げ、1990年頃より制作を始め「作画」「彫り」「摺り」までを同一工房内で手作業で行っています。

「浮世絵」とは

江戸時代から明治時代にかけて、「浮世」当時の世相や風俗、流行のものを描いた大衆の為の印刷物でした。江戸時代の文化の象徴とされた歌舞伎・吉原などを題材とし、流行の着物を着た美人画や歌舞伎俳優を描いた役者絵は、まさに現在のファッション誌やブロマイドと同様に大衆に愛されました。 200年前に気軽に庶民がフルカラーの印刷物を楽しめたのは、世界中で日本だけでした。その為、ヨーロッパでは日本からの輸入品に「包み紙」として使用されていた浮世絵がたちまち人気となり当時の日本では考えられないほどの高値で取引されました。印象派の画家たちに影響を与えるなど、その後のジャポニズムブームへとつながり、今尚多くの人々を魅了しています。