ALEXCIOUS

組み木デザイナー「小黒三郎」からのプレゼント、木のぬくもりが感じられる、子ブタの木細工パズル。

デザイナーの「小黒三郎」は、多摩美術大学絵画（油絵）科卒業後に盲学校、養護学校に勤め、そこで教具作りを始めます。その後、スイスのネフ社とデザイン契約、組み木デザイナーとして各地で個展を開き、1983年に木のおもちゃメーカー「遊プラン」を設立しました。全国各地で個展活動、ワークショップ活動を行っています。

この「5匹の子ブタパズル」をデザインしたのは1979年の春で、翌年、ロンドンのビクトリア・アンド・アルバート王立美術館で開かれた「ジャパンスタイル展」という、日本の今日のデザインを紹介する展覧会に出品されました。これを企画した、デザイン評論家の「故勝見勝」さんに出品の依頼を受けたためで、同氏は60年代、70年代の日本のデザイン界をリードし、東京オリンピックのグラフィックデザインのオルガナイザーとしても活躍しました。
「5匹の子ブタ」というタイトルは、アガサ・クリスティの同名の推理小説からとったもの。ジャパンスタイル展では、オープニングにエリザベス女王が見え、この子ブタパズルの前にしばし佇まれたという逸話も残っています。