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古風な楽しみをよみがえらせてくれる陶器の万華鏡

万華鏡は、物理学者デイビット・ブリュースターが偏光の実験中発見し1816年に特許をとりました。そのわずか3年後の1819年（文政2年）には日本に渡来し、評判となり製作されるようになりました。明治時代には大流行となり、それから近年まで子供のおもちゃや、安価なみやげ物としての地位が定着していたのです。80年台終盤、アメリカで新しいアートとして、人の心に癒しやインスピレーションをもたらすとして、万華鏡の見直しがはじまりました。その流れは世界的なものになり日本でも芸術性の高い万華鏡を製作する作家が増え始めています。万華鏡の第一人者、山見浩司氏の監修のもと香蘭社の美しい有田焼と複雑な万華鏡を組み合わせた大人のための万華鏡をお作り出しました。

子供の頃の楽しみとして、万華鏡を覗いていたことを思い出してみることが誰にでもあるでしょう。ひとりのひそやかな楽しみとして、そして普段はインテリアとしての存在感を持つ重厚な陶製の万華鏡は、生活に華やぎを与えつつ、秘密のリラックスタイムを提供します。少し重さのある本体の、陶器の持つ冷たく硬質な感覚が、ひとときの夢の世界と現実を繋ぎます。