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SUWADA by 諏訪田製作所

SUWADA by 諏訪田製作所
業種:
金属加工・園芸用品・家庭用品
所在地:
新潟県三条市

切れ味のよさが爪へのやさしさになる

上質なつめ切りを選ぶことは、爪をいたわること。使うたびにそれを実感できるのが、SUWADA(諏訪田製作所)のつめ切りです。


刃物の中でも、人の爪というデリケートな部分に関わるつめ切りには、デザインから製造まで、より細やかで精度の高い技術が求められます。


1926年の創業以来、一貫して「切れる」という機構を究めてきたSUWADAのニッパー型つめ切りは、快いまでの切れ味で、爪に無理な力が掛かりません。刃先のカーブが爪の丸みに沿い、切り口もなめらか。巻き爪や変形した爪なども自在に切り整えることができます。


プロのネイリストや医療関係者のニーズに応える質の高さは、爪を気遣う国内外の人々の心をとらえ、日本のクラフトマンシップを示す逸品として愛用者を広げています。

SUWADA by 諏訪田製作所

「究極の1丁」となるよう精魂こめて研ぎ澄ます

SUWADAのつめ切りを象徴するのが、刃とハンドルが一体となってつくる美しいフォルム。ここに至るまでの工程数は、「ミラー」で50にも及びます。


カスタムナイフなどにも使われる高級なステンレス刃物鋼を、1000度以上の高温と400トンもの圧力をかけて鍛造し、しっかり鍛えられた生地だけを選んで加工。研磨材の番手を何度も変えながら、職人の手で丹念に磨き上げます。


命ともいえる切れ味を支えるのは、左右の刃を合わせる合刃。熟練職人の精妙な技で研ぎ澄まされた二つの刃先は、流麗なカーブを描きながら、寸分の隙間もなくピタリと閉じます。


「何十ものつめ切りを試してきた人にも、最初の1丁として手にした人にも、これ以上のつめ切りはないと思っていただきたい。私たちはそのような覚悟で作っています」と、商品開発も手がける代表の小林知行さん。


研ぎや修理などのメンテナンスにも応じ、一度手に入れれば、いつまでも当初の切れ味を保つことができます。

SUWADA by 諏訪田製作所

開かれた工場で知るものづくりの真髄

SUWADAが拠点を置くのは、鍛冶の町として400年近い歴史を持つ新潟県三条市。鍛冶技術が受け継がれてきた背景には、ここに暮らす人々の美質があると小林さんは言います。


「冬場の私たちの仕事は、まず雪かきから始まります。雪深い土地に住んでいる人間は我慢強い。根気の要るものづくりに向いているのです」


豊かな里山風景に囲まれたSUWADAの工場では、鍛造から仕上げまで、すべての工程を35人の職人が手作業で担います。ごまかしや妥協のない作業の現場を実際に見てほしいと、2011年には工場内を自由に見学できる「SUWADA OPEN FACTORY」もスタート。


タブレット端末を使って職人の手元まで確かめられるなど、SUWADAのものづくりの真髄に触れることができる貴重な試みに、遠方からも多くの顧客が足を運んでいます。

SUWADA by 諏訪田製作所

小林 知行(こばやし・ともゆき)

株式会社 諏訪田製作所 代表取締役社長
小林 知行(こばやし・ともゆき)
1963年、新潟県三条市生まれ。
1991年、家業の株式会社諏訪田製作所に入社。
1994年、中小企業大学校・三条校の経営管理者養成コース第1期卒業。工場内外の環境整備や労働環境の改善に着手。機能性の高いデザインを重視しした商品開発を手がけ、グッドデザイン選定多数。
1997年、父の後を継ぎ3代目社長に就任。業界初の100%職能給制を導入。高級つめ切り市場を開拓し、SUWADAブランドを構築した。
2007年、経済産業省・中小企業庁による「元気なモノ作り中小企業300社」に選定、新作つめ切りがグッドデザイン中小企業庁長官特別賞を受賞、デザイン・エクセレント・カンパニー選定。
1994年より世界屈指の消費財見本市ドイツ・フランクフルターメッセに連続出展し、海外での認知度を高めている。
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新潟県

古くは越後と呼ばれ、米どころとして日本の伝統食を支えてきた新潟県は、金物の産地としても知られています。県央の三条、燕市を中心に栄えた鍛冶は、江戸時代に農家が副業としていた和釘づくりが始まり。現在でも刃物や食器をはじめ生活に関わる様々な金属製品がこの地域でつくられています。


世界遺産候補の金銀山も見どころの佐渡

本土から高速船で1時間、広大な面積を持つ佐渡島は、新潟を代表する観光スポット。昔ながらの美しい田園風景が残された島内では、希少鳥類のトキとの共生をめざす取り組みも続けられています。


随一の史跡が佐渡金山。江戸幕府の財源として多くの金銀を産出した山には、かつての採掘の様子などを再現した見学コースも設けられています。また、近年では操業時の建造物や景観を保存する活動も進み、佐渡鉱山の遺産群としてユネスコの世界遺産候補にもなっています。


パワースポットとして人気の弥彦神社

三条市の北西にあり、弥彦山の深い緑に包まれた弥彦神社は、万葉集にも歌われた由緒ある古社。越後開拓の神として信仰される天香山命が祀られ、縁結びにもご利益のあるパワースポットとして人気を集めています。


周辺には参拝客に寄ってくる姿もかわいい鹿苑や、変化に富んだ景観が楽しめる弥彦公園などもあり、散策する人で賑わっています。


モダンで堅牢な新潟のシンボル、萬代橋

信濃川の河口近く、川面に映える6つのアーチ姿も美しい萬代橋。1926年、当時としては貴重な鉄筋コンクリート橋として完成し、国道の橋梁としては日本橋に次ぐ2例目として、国の重要文化財に指定されています。


側面に御影石の化粧板が張られた橋は、モダンなだけではなく、新潟地震にも耐えた堅牢さを誇り、復元された戦前の街路灯とともに新潟市のシンボルとなっています。


職人文化の中で育まれたご当地ラーメン

金物の町のご当地グルメといえば、燕ラーメン。工場で汗を流す職人たちの食を満たすために生まれたラーメンで、時間がたっても伸びにくい、塩気のある太い麺が特徴です。背脂を用いたスープはコクがあり、冷めにくいのも雪国ならでは。魚介風味、豚骨風味など、店によるこだわりの違いを楽しんでみてはいかがでしょう。

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