- 業種:
- 銅・錫製品製造企画
- 所在地:
- 富山県高岡市
能作 克治
能作 代表取締役社長
非常に柔らかく、鋳造・加工が難しいと考えられてきた、純度100%の錫製品の製造に取り組む職人。「簡単に曲げられる」という逆転の発想で、全く新しい、しなやかに曲がる錫製品を開発しています。
独特の手触りをもつ能作の鋳物は現在、東京・青山や銀座をはじめ、全国のブティックや大手百貨店で展示されています。地元高岡では、地方企業が海外に羽ばたく可能性を発掘したヒーローとして讃えられています。
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高岡市
富山県北西部に位置し、県西部の中心都市である高岡市は、県8位の面積を占め、富山市に次ぐ第二位の人口を抱えています。日本海沿岸部に多い気候で、冬は大雪、夏は蒸し暑い地域です。
高岡は1889年に市となりましたが、その起源は古く慶長14年(1609年)、、加賀藩主の前田利長が “高岡”の町を開いたことを機に、“商工業の町”としての発展を遂げることになりました。開町から2年後の慶長16年、前田利長は現在の金屋町に7人の鋳物師(いもじ)を招きました。これが高岡銅器の長い歴史の始まりです。
高岡大仏
高さ約16メートル、奈良大仏、鎌倉大仏とならぶ日本三大大仏です。現在の大仏は、1933年の木製大仏の焼失後、高岡の銅で再建されたもので、市の中心の大佛寺にあります。
瑞龍寺
北陸三ヶ国100万石の大主であった、前田利長の死を悼んで建てられた寺で、江戸時代初期の代表建築物として有名です。完成は1663年、高岡駅から車で5分の場所に位置し、国宝に指定されています。
雨晴海岸
高岡市北部に位置する、岩場の多い海岸で、景勝地としても人気があります。白い砂浜、常緑の松、立山連峰の3000m級の山々を望むことができ、日本の渚百選に選ばれている。
金屋町
伝統的な千本格子造りの街並みが連なり、明治時代の民家や蔵が今でも多く保存されています。高岡の銅製品製造の発祥地です。
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高岡に受け継がれ、根付く鋳造技術
能作は大正5年(1916)、富山県高岡市に400年伝わる鋳造技術を用いて仏具製造を開始しました。鋳造とは、溶かした金属を型に流し込み、冷やして目的の形状にする製造方法をいいます。金属を流し込む型を鋳型(いがた)、その型から取り出してできた金属製品は鋳物(いもの)。能作は、素材特性を最大限に引き出すべく 様々な鋳造方法・加工技術を用いることで 鋳物の可能性を拡げ続けています。
創業当時は仏具、茶道具、花器を中心としたメーカーでしたが、近年ではテーブルウェアやインテリア雑貨、照明器具や建築金物など、幅広い製品を手掛けています。風鈴やテーブルウェアに見られる独特の凛とした佇まいは、高度な鋳造技術や丁寧な仕上げ加工によるもので、国内外問わず高い評価を受けています。
能作の挑戦はそれだけにとどまらず、先人により培われてきた生型鋳造法に加え、近年ではシリコン鋳造法を開発し、鋳造方法の研究や新業種(医療分野)とのものづくりにも着手。柔軟な人員配置と産地内の職人ネットワークにより、様々な依頼や期待に応えています。
より能(よ)い鋳物を、より能(よ)く作る;
能作はこれからも、技術と素材を最大限に生かすデザインを探求し続け、高岡の地で人に愛され 地域に誇れるものづくりを目指します。
KAGO-スクエア-L
やわらかい錫の特徴を最大限に生かした商品です。引っ張ったり曲げたりすることで、かご状に変形することができます。フルーツやワインボトルなどアレンジして、お好きなものをお入れください。