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「松右衛門帆」の考案者、工楽松右衛門生誕の地、高砂に生まれ、家業である塗装業を営むの傍ら、地元を活性化させるために様々な活動を行っています。2009年、「高砂ブランド協会」を立ち上げ、地域活性化のために尽力します。その活動の一つとして、地域ブランド商品の考案を行っていたところ、高砂出身の工楽松右衛門と松右衛門帆の存在を知り、これの再現に着手、2010年に再現に成功しました。
2011年に高砂ブランド協会はNPO法人の認定を受け、「NPO法人 高砂物産協会」として新たに設立、商品化に成功した松右衛門帆商品を世に送り出します。さらに松右衛門帆のブランド価値・商品価値を高めるため、地元高砂に拠点を設け生地生産・製品製造・商品販売を行うために工場・事務所・SHOP・縫製の場を整備、2016年に「株式会社 御影屋」を設立しました。
繊維産業の盛んな西脇・多可より織職人を講師として招き、従業員教育を行い、生地生産を可能としました。そして、鞄生産の盛んな豊岡の企業より縫製の職人を迎え入れ製品生産を行えるようにし、現在に至ります。今後、日本国内はもちろん、海外にもアプローチし松右衛門帆を一台ブランドとするべく更なる発展を目指し活動していきます。
高砂市(たかさごし)は、兵庫県の播磨南東部に位置し、播磨灘沿岸部地域に工場が立ち並ぶ工業都市です。謡曲「高砂」や和歌にうたわれた「相生の松」、尉と姥などが夫婦和合・偕老長寿の象徴として存在する歴史ある街です。また、漁業や採石業も盛んで、特に高砂の「あなご」はその味の良さから昔から献上物の一つであり、現在でもその味は受け継がれています。また、加工が容易で風化しにくい良質な石材が豊富であり、これらは「竜山石」と呼ばれ評価されています。
「完成」はあれど「ゴール」はない
株式会社御影屋は江戸時代に工楽松右衛門によって発明された帆布「松右衛門帆」を独自に再現し、鞄や小物に形を変えて販売しています。現在、自社での生地生産、製品の生産を行えるよう設備を整え、稼働が始まったばかりです。1階に織りの工場を構え、織りに関する様々な機械を導入し、自社で可能な作業をすべて自社で行います。さらに、業務用ミシンや革漉き機など製品生産に必要な機械を導入、2階に縫製の場を構え製品生産を可能にしました。事務所、SHOP、工場が一体化した新たなスタイルで生産から販売までのほぼすべてを担います。今後、さらに整備を進め、一定量の量産を可能にするようにしていきます。
「あいた両手で何を持とう?」