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AuthaGraph and Geografia by マルモ印刷

AuthaGraph and Geografia by マルモ印刷
業種:
印刷業
所在地:
香川県三豊市

特殊印刷技術

マルモ印刷は香川県にある老舗印刷会社です。 1919年の創業以来、ローカルのお得意様にチラシや梱包印刷サービスを提供しつつ、UVオフセット印刷・蓄光印刷などの技術を蓄積してまいりました。 2008年には新しいブランド「geografia」を立ち上げました。フラッグシップ商品である紙製の組立式地球儀は全部で15種類あり、暗闇で光る蓄光インクやUVスクリーン厚盛印刷など様々な印刷技術が使われています。 「geografia」ブランド製品は世界23か国に販売展開され、ミュージアムショップ・ギフトショップ・書店などで非常に人気の高い地図・地形図商品です。
マルモ印刷はクリエイティブかつ先進的企業として、これまでに培ってきた特殊印刷技術を駆使して自社ブランド商品ラインアップの強化を図ってまいります。
 

オーサグラフ世界地図と一般的な世界地図の違い

 
これまでの世界地図
メルカトル投射が1569年に初めて公開されて以来、これまでに発明された世界地図は、2つのグループに分けられます。 1つは大陸を歪ませて世界を長方形に収める地図です。地理学者Gerardus Mercator(1512〜1594)にちなんで命名されたMercator Projectionは、今日の教科書や新聞を通じて私たちが見慣れている世界地図です。メルカトルの世界地図は、コンパスナビゲーション目的のために常に緯度と経線が直交して描かれているため、南極とグリーンランドのサイズや形を極端に歪ませるという欠点があります。 他のグループは、大陸の歪みやサイズの補正を修正しますが、メロン形状(Mollwide投影)やオレンジピール形状(Goode投影)になり、シームレスな矩形の世界地図を作ることができず、依然としてポイント間の相対位置または距離を正しく示すことができません。
 
オーサグラフ世界地図
1999年、NarukawaはMercator Projectionマップのような長方形の新しいマップを作成し、かつDymaxion Map(1946年に発表された)のように大陸を正しく投影します。 Dymaxionは正八面形や正二十面体上に地球の画像を正確に投影しますが、その2D展開図はAuthagraphのように長方形の地図スペースを完全に埋めることはできません。
 
オーサグラフ世界地図の作成プロセス
鳴川氏のオーサグラフ世界地図は、以下の2つの重要な幾何学要素を利用して作成されます。
 
面の数が増えるほど、正多角形は球面形状に近づきます。
正四面体の面は、長方形の2Dシートに展開することができます。
 
1. 地球儀の表面を、96個の矩形タイルに分割します。
2. これらの96個のタイルを、各タイルの面積比を維持しながら、各面に24個のタイルを有する膨張した正四面体に投影します。
3. 膨張した四面体を、各タイルの面積比を維持しながら、正四面体に平坦化します。
4. 正四面体の地球儀を切り開いた展開図はアスペクト比√3:4の長方形の世界地図になります。
 
こうして作成されたオーサグラフ世界地図は目的にお応じて様々な異なる地図の作成に応用できます。
 
オーサグラフ世界地図の応用例
オーサグラフ図法で描かれた世界地図は様々な目的に使用されています。南極上のオゾンホールの大きさや形を容易に把握することができますし、この地図を見れば東京からブラジルへ向かうにはなぜヒューストン経由で飛行する必要があるのかはすぐに理解できます。
 
オーサグラフ図法は球を平面に投影する方法なので、その用途は海岸線の描写にに限らず、大陸移動の6億年の歴史を表現することもできます。例えば、マダガスカルから分離したインドは、インド洋を渡ってユーラシア大陸に衝突し、その際にヒマラヤ山脈が形成されました。そのような地質学的テーマも視覚的に容易に理解することができます。
 
我々が暮らす球状の世界には行き止まりがありません。古代の人々が世界が果てしない平面の上にあると信じていたように、球と無限の平面は幾何学的に非常に似かよっています。鳴川は、タイル分解やモザイク分解という手法を使って、可能な限り忠実に球面の世界を平面地図として再現しました。この手法をベースにして異なる目的に応じた様々な地図を製作することができるようになりました。
 
もう一つの例として世界の歴史を取り上げてみましょう。大陸発見の歴史は1475年に始まり、インドを探してコロンバスは西に、ヴァスコ・ダ・ガマは東へと多くの冒険家が大公開に乗り出しました。オーサグラフ図法を使えば、彼らが取った航路を一枚の平面地図の上に描画できます。マゼランとエルカノがどのように周回したのか、キャプテンクックがどのように三回の世界航海をしたのかをプロットすることができます。
鳴川の革新的なアイデアは、全く新しい手法で世界の視覚化を可能にします。
AuthaGraph and Geografia by マルモ印刷

地軸23.4度 組立式地球儀

地球の構造が体感できる組立式の紙製地球儀です。 机の上に置くと、ちょうど地軸の傾き(23.4度)に傾く設計です。この構造を使用した組立式地球儀は全3モデル(ナイト・マテリアル・ブランク)あり、モデルによって地球儀に蓄光印刷・UVスクリーン厚盛印刷などの特殊印刷技術を使用しています。販売時はフラットなバッグ型のパッケージにパーツが入っており、パーツを組み立てることによって地球儀が完成します。のりもハサミも使用せず、約20分程で完成させることができます。 オブジェとして使用するだけではなく、実際に地球儀を組み立てて地球の構造が理解できるので、子供への知育玩具としても最適です。 また、隙間から糸を通して、天井からつり下げても楽しめます。
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鳴川肇 : AuthaGraph 発明者

AuthaGraphの発明者である鳴川肇は、芝浦工業大学を卒業、東京芸術大学大学院、その後の海外生活を経て、現在は東京を中心に活動する建築家、そしてアーティスト。メルカトル図法と同様の平面長方形の形の中に、可能な限り物理的に正確な比例を持つ、新しい世界地図を描くことに成功。オーサグラフと名付けられたこの新しい地図は、これまでになかった視点をもたらす画期的な物として受け止められはじめている。

     

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ドリルデザイン:Geografia デザイナー

ドリルデザインは、林 裕輔と安西葉子により2001年に設立。プロダクトデザインをベースに、カタログデザイン、パッケージデザイン、VIデザインなどのアートディレクション、展示空間のスペースデザインまで、総合的なディレクションを行いながらデザインに取り組んでいる。その手がけた製品はニューヨーク近代美術館をはじめ世界の国々で販売されている。Paper-Woodのプロジェクトは、国内をはじめイタリア、フランス、ドイツ、アメリカなど海外からも高い評価を得ている。

         

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